マリア・テレジアの肖像画

マリア・テレジアの若い時の肖像画をネットで取り込もうと色々探したのですが、

年取って二重顎になったものしか見つからなかったので、仕方ないので、江村洋先生の本の表紙をデジカメで写して貼りました。

なんでこんな歴史的にも重要な絵がみつからないのだろうか、

マリア・テレジア帝、言わずと知れたフランス革命の悲劇の王妃マリー・アントワネットのお母さんだね。18世紀の啓蒙君主、16人も子供をもうけた女傑。名門ハプスブルク家をしょって立ち、宿敵プロイセンのフリードリッヒ二世との対決は一つの歴史の大きなハイライトだね。

まあ、歴史的事実については、江村先生の本を読めばよく分かるし、面白い。この人の毅然としながらも、どことない女性的な優しさも分かると思うね。それに較べ、フリードリッヒ二世の性格の悪さ、汚さはなんやねん。まあ歴史は強いものが正しいみたいなところもあるから仕方がないところはあるけど。

で、この肖像画を自分はよく見るのだけど、ほとんど女性の美として考えるなら、欠点がないような気がするのだけど、もちろん実物を肖像画家が理想的に描いたものだろうけど。

この人のりりしさ、どこか優しい面影、そして幸せな人生を生きているという自信、

美が力なら、この絵はオーストリアの人々に多大の勇気を昔から与え続けてきたんだと思うね。

姿、形が端麗だけが、美女の要件ではなく、教養、内面の美しさもなければ美というものにならないのかなあ。自分はいろいろ勝手に考えているんだけど。